メイソン・ホーは、常に楽しく時間を過ごす方法を見つけたのでしょうか?
メイソン・ホーのサーフィンは、ずっと見ていたくなる何かがあります。
もちろん、彼のレパートリーにはワールドクラスと呼ばれるにふさわしいトリックやスキルが揃っていますが、
彼のアプローチ全体を汚れのない自己表現行為にしているのは、
ちょっとしたジンクス、自然発生的なボディ・イングリッシュ、
オールドスクールジャイブなのです。
ディスコとジャズとクラシックの引き合うような融合です。
結局のところ、私たちがメイソンの一番好きなところは、
彼が私たちに「自分の感じたままにサーフィンをしてもいいんだ」と気づかせてくれるところでしょう。
メイソンの映像作家であり友人でもあるローリー・プリングルは、
数年にわたりメイソンの自由奔放な才能を撮影する任務を担ってきました。
ふたりは一緒に世界中を旅してきましたが、
たいていはオアフ島をサーフィンのビートニクのカップルのように歩き回り、
その日いちばんいい波、いちばん風変わりな波を探してはライディングや撮影をしています。
その結果、メイソンが火山海岸の片隅で岩とチキンレースをしているような状態になることもよくありあます。
通常、彼はクリップごとに異なるボードに乗り、最近ではメイソンの西側の友人、シェルドン・パイションも同乗しています。
ヘンドリックスやサンタナの急上昇するリフがメイソンのスローバックなアプローチを引き立てるために頻繁に使用され、
これらのエレクティックなサーフ・ジャムの結果が、神々しいサーフィン・エンターテイメントになっているのです。
私たちは先日、メイソンにたくさんの質問をぶつけてみました。
彼のサーフィンと同様、メイソンの答えも生き生きとしていて、
予測不可能で魅力的でした。
メイソンのカラフルなマインドの動きを覗き見る窓は、
彼とローリーが世界の無限の楽しみの謎解きに一歩近づけたことを確かに示唆しています。
ローリーとはどのようにしてチームになったのですか?
生まれて初めて酔っぱらったのはローリーと一緒だったから、
そのときから僕たちはほとんどチームだったと言えるね。撮影するずっと前からね。
コラボレーションのプロセスはどのように行われるのですか?
どこで何を撮るかの決定は?
コラボは、いつでも、どんな日でも、ローリーを呼び出すだけ
。いつ、どこでというのは、車に乗って、あちこちのスポットを回り始めるだけなんだ。いつもそうなんだけどね。
時々、あなたの人生が大きなチキンゲームのように見えますね!
(一番岩が多く、ナックルな、そして一番険しい小さなスポットを見つけて、
リーフや岩とチキンプレイをするようにね?)
岩とのチキンレースは、不運なことだが、私の好きなことのひとつだ。
でも、テイクオフして、岩のすぐそばでテイクオフや射止めるのは好きじゃない。
それは良くないんだ…でも、岩のすぐそばで、あるいは岩の中で、
何か特別なことをするのがいいんだ。それはすごくCOOLだよ。
カットバックが気持ちいいときもあるけれど、岩の間や岩にぶつかったり、
岩の周りでカットバックをしたりすると、気持ちよさもあるけれど、
岩から伝わってくるヒリヒリした感触もある。
小さな岩の周りに砂が敷き詰められていて、
その砂の上に落ちるというのは夢だね。
どのようにして、ロック・ドッギング、アドレナリン・中毒になったのですか?
最初の岩がきっかけかな。
でも、いつもQSコンテストがあったから、あまり行かないようにしていたんだ。
でも、QSコンテストが少なくなるにつれて、
サーフィンをするための岩を探し始めたんだ!
そう!QSコンテストが減るということは、岩が増えるということだ......
完璧な小さな砂のスポットよりも、めちゃくちゃなスポットのほうが興奮する
岩があると、そのエリアが引き締まるから、すごく引き込まれるんだ。
カークラッシュの瞬間があっても、ローリーが撮影を続けるのが好きですか?
ああ、ローリーがカークラッシュの瞬間を撮影するのが好きなんだ。
そもそも僕がカークラッシュするのはクリップを撮るためだからね。
へこみ修理は誰がやってるの?彼は忙しいだろうね。
スーパーカオのへこみ修理のマスターが、ここノースショアで僕の修理をやってくれるんだ。
彼は何でもマスターなんだ。何もない森の中に彼を置いても、サーフボードを渡せば完璧に直してくれる。
-おそらく木の樹液や木片を使うだろうね。彼は僕のディン修理の担当者だから、君たちに彼の本名を教えるべきかどうかわからないけど-
彼は忙しいから、僕のへこみの修理屋の時間を君たちに取られたくないんだ。
ウェストサイドは美しいし、あの不思議な水彩画がある。
でも、ハワイの貧困問題はあそこに顕著に表れているよね?
道端にテントはあるし、ホームレスも多い。それは気になってる?
島のあちら側...こんなに美しいのに、あちら側はもっと大変なんだ。
ここノースショアでも大変なのに、島のあちら側はもっと。
シェルドン・パイションは、あなたのクリップの常連パートナーです。そのつながりはどのようにして生まれたのですか?
彼のバックストーリーについて教えてください。
シェルドンとは幼なじみなんだ。
彼が12歳か13歳で、僕が15歳のときに出会ったんだ。
彼はウェストサイドに住む若くて小さなリッパーの子供で、
彼が現れた時、彼は誰よりも若かったけど、
誰よりもリップを上手にしていたのを覚えているよ。
僕はただ、『ああ、この子はいいな、かなりクラシックだ』って思ったんだ。
一緒にいるようになって、彼のサーフィンを見て、
『おっ、この子もサーフィンうまいな』って思ったんだ。
みんな成長したけど、シェルドンはまだ同じような雰囲気だし、
僕もそんなに成長してないと思いたい。
他の友達はみんな大人になって、仕事を持つようになったけど、シェリーは違う。
彼はいい子で、僕にとっては兄弟みたいなものなんだ。
彼の話は信じられないような話だよ…ウェストサイドでホームレスとして育ったんだけど、
僕が彼を拾って、いつも一緒にサーフィンをしてたんだ。
それから僕らは別々の道を歩むことになった…
でもある日、一緒にサーフィンをしていたら、
彼がすごくいいサーフィンをしてて、カッコいいコースを走っていたんだ。
“Hey、このボールを拾って、小さなことを始めようぜ”って感じだった。
何かやってみたいってね。
でも、僕は彼のありのままの姿が好きだったから、彼に知られたくなかったから言わなかった。
だからできる限り彼を撮影し始めたんだ…そしてドカンだ!
彼はスポンサーを獲得し、今ではプロサーファーになった。
僕らは、荒削りの段階から続くスポンサーを獲得するまでの試練をすべて記録したし、
私たちが子供の頃にトラブルを起こしていたときの映像もある。
だから、完成したらクールなドキュメンタリーになると思うよ......
2人の子供、育った環境も違うけど、同じ目標、同じ夢、同じ全ての事。
同じ想い、それがサーフィンなんだ。ただそう思ったんだ。
クールなストーリーだやってみようってね。
あなたのサーフィンは自己表現に満ちていて、ちょっとディスコっぽい。
自分の感じたままにサーフィンをして、それを何らかの形で表現するのは好きですか?
僕の夢は、ディスコにいるようなサーフィンをすることかな...好きなサーファーたちの真似をするのが好きなんだけど、
そうすると、彼らから遠く離れた奇妙な場所に連れて行かれることになるんだ。
コピーするという事を本当にできた事はないからね。
僕はただ、できることをやって、あちこちにちょっとしたことを織り交ぜて、
ちょっと変わったことをしようとするだけだ。
オールドスクールの影響は、お父さんのマイケルと一緒にサーフィンをしていたからだと思いますか?
僕は何でも父の影響でやっているし、父のスタイルを真似するのが大好きなんだ。
父と一緒にいることが多いから、いろいろな人の話をたくさん聞いて、『カッコイイな』って思うし、
彼のようなサーフィンをしたいって思うし、
それから、彼らのサーフィンを調べたり、バッタリ会ったり、
YouTubeで昔のサーフィンを見たりしている。
だから僕はこうやってサーフィンをしているんだと思うよ。
昔のサーフィンの映像はよく見ますか?
昔の映像を見るのは大好きで、暇なときにするお気に入りのことのひとつかもしれない。
なぜかというと、彼らはいつも最高の音楽と最高のラインを描いていて、
昔のサーフィンのルックがとてもかっこよく見えるんだ。
サーフィンをしている姿だけじゃなくて、映画の作り方や細部も、
説明するのが難しいんだけど......もう何度もやり尽くされているのがわかるような......
あまりにクリアで、あまりに精神的で、あまりに完璧なんだけど、
ちょっとお下品なところが加わると、
例えば『ノースショアのパイナップル畑をドライブしているところだ』とか言うと、『なんだよ』ってなるんだ。
何か、ストーリーの伝え方が新鮮なんだ。
ウィルト・チェンバリンはブルース・リーの仲間だったでしょ?
ウィルト・チェンバレン(『コナン・ザ・デストロイヤー』に主演した俳優兼プロデューサー)が
サーフィンに関わるようになったきっかけは何だと思いますか?
このことを何度も考えたんだけど、きっと税金対策に違いないよ。
たぶん彼は、クールなものすべてに触れていたんだと思う。
サーフィンは地球上で一番クールで、ブルース・リーはそのすぐ下にいるみたいな......。
その昔、サーフィン映画を作るには莫大なお金がかかったと思う。
どうしてか分からないけど、ウィルト・チェンバレンが助けてくれたんだ。
あなたはパイプや一部のWQSイベントに出場し、昨年はタヒチのイベントで優勝しました。
それにCTのワイルドカードもいくつかあります。
実際、競技を楽しんでいますか?
フリーサーフィンと同じくらい競技が好きなんだ。
サーフィンには、できることがたくさんあるように感じる。
ウィンドサーフィンやボディボード、ボディサーフィンにボディーサーフィンなどなどね......それは大きなサーフィンのパイなんだ。
どれだけ楽しみたい?僕のパイはサーフボードだけなんだ......
だからパイは少し小さくなる。
ウィンドサーフィンや他のことはやらないけど、
僕がやっていることの楽しさを最大限に引き出したいなら、
それはサーフィンと同じで、小さな波でも大きな波でもパフォーマンスを発揮するサーフィンをしたいだけだ。
サーフィンの鋭さを保つには、競技に出ることが有効なんだ。
サーフィンを楽しみたいのなら、競技の方でも大いに楽しめばいいじゃないか、といつも思っているんだ。
肩をぶつけ合いたいなら、『おおっ』って感じでぶつけ合いながら楽しめばいい。
サーフィンに励み、競技に励み、競技の時間でないときは、思いっきり走り、思いっきり楽しむんだ…
父や叔父がやっていて、それが良かったから好きなんだと思う!
優勝した瞬間は、超クールな瞬間だけど、“ラアアア!すべてに勝ちたい”って感じではないんだ。
コンテストに出るなら、勝ちたいし、でも、負けることは何千回となく経験してきた。。
メイソン・ホーのロック・ドッジ・ツアーはどう?
何人か岩に突っ込んで笑い話にするのはいいけれど、みんな怪我をして、救急隊員が来て、切り傷や縫い傷を負わなければならない。
人が怪我をするのを見るのは好きじゃない。
怪我をする直前や、怪我をしている瞬間は好きだけど、
実際に怪我をして切り傷だらけになっているのを見たら、がっかりしてしまう。
マイケル/ポップスは63歳で、いまだにビッグパイプやその他のビッグウェイブスポットでサーフィンをしていますね。彼を恐れたことはある?
毎回ね。彼が朝一の大きな波をチェックしに行くたびに、『明るくなるまで待てないのかな』って思う。
彼はいつも暗い中パドルアウトしなければならない。
最近はパドルアウトするなとも言わない。
昔はただ、『おっとっと、父さん、外に出ちゃだめだよ、外はかなりキツイから』って、僕の考えを伝えようとしただけだった。
それを聞くと、彼は『ラア、行くよ』って言うんだ。
もし私がクズみたいだと言えば、『ラアア、アウトだ』と言う。
時々、パイプに行く時があるけどその時、彼はかなり夢中になってるように見えるから、僕は見向きもしない。
でも、他のみんなが応援しているのが聞こえてきて、私は『ああ、だめだ、応援しないで、彼にはそんなこと必要ない』って思うんだ
時々、彼は『ハレイワかサンセットに行く』って言うんだけど、僕は『行かないよ』って言うんだ。
他のプロ選手も行かないし、その辺の変人も行かないのに、それでも彼は行くんだ。そういう日は嫌だね。
The following excerpt is from Tracks Magazine.